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食用ほおずき <野菜オタク> 野菜辞典 vol.16

食用ほおずき

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【 植物学上の分類 】
ナス科

 

【 旬 】
夏、秋

 

【 用途 】
生食、ジャム、デザート

 

【 保存 】
常温保存

 

【 栄養・機能 】
皮膚や目の健康を守るビタミンAのほか、鉄分ビタミンCを多く含み、
イノシトールという成分は、脂肪がからだに貯まるのを防ぐ効果が期待される
栄養成分表に関するコラムはこちら
http://www.365market.jp/2015/09/26/post-916/

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野菜ソムリエの生活豆知識

 

食用ホオズキは、ヨーロッパなど海外では
マルシェに並ぶことも多いですが、
日本ではこれから本格的な流通が期待されます。

 

フィサリスは、食用ほおずきの学名です。

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食用ホオズキもいろいろ

 

実は、数多くの品種があるとされる、ほおずき。

 

同じナス科であるナスやトマト
数えきれない品種があるのを考えると、
ホオズキの品種の多さもなんだか納得できます。

 

ほおずきは、食用観賞用に分かれます。

 

その中でも食用ほおずきは、
主に2種に分類されます。

 

1、甘酸っぱくフルーツ感覚の黄色やオレンジの果実のもの
2、魅惑的な味でサルサの原料になる紫や緑の果実のもの

 

主に1を「食用ほおずき、フィサリス、フルーツほおずき」または「ブランド名」、
2を「食用ほおずき、トマティロ」と呼ぶことが多いです。

 

※ここでは1を主体に扱っています

 

 

 

生でパクッと!

 

食用ほおずきは、でそのまま食べることができます。

 

殻付きのものは、
ピリピリっと殻の袋をむき、中の果実を食べます。

 

殻を下の写真のように持って、
そのまま口に運びます。
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食用ほおずきってどんな味?

 

食用ほおずきは、
トロピカルな香り
マンゴートマトを合わせて割ったような味、
小さな種の口当たりがベリー系に似ているような。

 

他にはない風味です。

 

甘くて心地よい酸味が、美味しいです。

 

フルーツとして食べられることが多いですが、
食用ほおずきはの果実なので、
果実的野菜に分類されます。

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食用ほおずきの保存方法

 

ホオズキは追熟する実です。
出荷されているものは、追熟されているものも多いです。

 

よって保存は常温で大丈夫ですが、
気温が25度以上で、湿度が高い場所では
冷蔵保存が良いとのこと。

 

常温で5日程度、冷蔵で10日程度ですが、
状況によりもっと長く保存することもできます。

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常温でカゴやお皿などに入れて飾り、
室内に置いておくのもオススメ。

 

部屋中にトロピカルな食用ほおずきの香りが漂います。

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食用ほおずきのブランド化

 

食用ほおずきの生産が、全国各地で進み始めています。

 

オレンジチェリー、ゴールデンベリー、
ストロベリートマト、ほおずきトマト…など

 

さまざまな品種名、ブランド名がつけられ、
販売されています。

 

秋田県では先駆けて栽培がはじまり、
2005年には「恋どろぼう」という名前で商標登録もされています。
恋人を忘れて夢中になるほどの美味しさ、の意味。

 

また、長野県では「太陽の子」が、
北海道や山形、愛知などでも、
太陽の子が栽培されるようになってきました。

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魅惑の果実トマティロ!?

 

食用ほおずきでも、こちら!

 

トマティロ」というものがあります。

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鮮やかな紫色で、魔女を思わせるような色合いです。

 

この紫は、熟したもの。
若いうちは緑色をしています。

 

緑のころのトマティロと、
ハラペーニョタマネギなどでソースにしたものが、
あの緑色のサルサソースです。

 

トマティロは、生で食べると、
洋梨や青リンゴのようなシャリシャリとした食感、
鼻にぬけるような独特な風味があり、
紫のものはほんのり甘くて魅惑的な味がします。

 

日本ではなかなか出会うことのない野菜ですが、
見つけたらぜひ試してみてくださいね。

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観賞用ほおずきは食べないで!

 

「ほおずきって食べられるんだって!」
「浅草ほおずき市で買ってきた赤いほおずき、食べてみる?」

 

ちょっと待ってください!!
観賞用のほおずきは、食べられません

 

お盆の時期になると
赤い鬼灯(ほおずき)をよく見かけますね。

 

死者の魂を導く灯篭の灯に似ているとして、
また縁起物として、
ほうずきをお盆に飾ったりします。

 

これは、観賞用のほおずき

 

ナス科ホオズキ属で、同じほおずきの仲間ではありますが、
あくまで観賞用です。

 

観賞用のほおずきには、毒性があると言われています。

 

園芸用のものや、ほおずき市の鉢植えのものなどは
食べないでくださいね。

 

 

 

ほおずきに伝わる昔話

 

観賞用ほおずきの地下茎や根の部分は、
酸漿根(さんしょうこん)と呼ばれていて
古くから生薬として使われていたようです。

 

この根付近の部分には、ヒストニンという成分が含まれていて、
妊娠中の女性は流産する恐れがあると言われています。

 

江戸時代にはこの酸漿根を、
秋の収穫繁忙期の望まぬ妊娠を流すために
使われていたという伝承もあります。

 

また、昔、こどもたちは
赤いほおずきを膨らまして遊んだりしていました。

 

殻から実だけを取り、
ヘタの部分からつまようじや口で
上手に中の種を吸いだします。
残った皮の部分を口に入れ膨らまして遊びます。

 

子どもが頬を膨らましている様子から
「頬づき」「ほおずき」との語源になったとも。

 

 


品種

 

太陽の子
【 特徴
長野県や、北海道などで生産されている。

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トマティロ

【 特徴
緑のトマティロは、サルサの原料になる。
トマティロは、別名「トマティーロ」や
緑のトマトという意味の「トマテベルデ」とも呼ばれます。

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野菜ソムリエの産地レポート
~食用ほおずき編~

 

長野県白馬村へ、食用ほおずきの生産者を訪ねました。

 

こちらが白馬サンサン会の代表でもある、
平瀬久美子さん。

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奥に見えるのが「オレンジチェリー」という品種の
食用ほおずきの畑。

 

なんて素敵な景色!!!!!

 

これが、
お目当ての「太陽の子」の畑です。

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食用ほおずきについて
平瀬さんにいろいろと教えていただきました。

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ナス科の植物なので、
やはりナスやトマトと、仕立て方も似ています。

 

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平瀬さんは本当に研究熱心な方で、
収量や栽培方法などデータを取り、
食用ほおずきの様々なことを調べていました。

 

1本で仕立てたり…
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2本で仕立てたり…

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わき目をかいて、粒を大きくしたりもします。
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食用ほおずきの栽培は、
とても手間のかかるものなんですね。

 

太陽の子は、
2月に播種して、5月に苗を植え付け、
秋にかけて1株で約200個程度のほおずきが収穫できるそうです。

 

花はこんな感じ。見つけられますか?dscn8791

 

ひとつひとつ手作業で
はさみを使って収穫されます。

 

収穫されたものは天日で少し乾かします。
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湿気が多かったりすると、
カビのような状態になってしまうそうです。

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収穫したものは、その後、追熟させます。

 

追熟したものと、追熟してないもの、
食べ比べさせていただきました。

 

こちらは採れたての太陽の子。
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おいしい!
けど…??

 

次に追熟させたものをいただきます。

 

…あまい!!!

 

確かに追熟させたものの方が、
甘みがのって、濃厚な味わいがしました。
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それにしても、追熟の部屋からは、
ほおずきのいい香りが漂ってきます。

 

この甘い香りをめがけて、
スズメバチまで寄ってくるのだそうですよ。

 

今年の夏はスズメバチが多かったとのこと。

 

お話しをうかがっている最中にも、
カリカリカリ…
と、スズメバチが殻を破く音が。
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サンサン会では選別が厳しく、
廃棄が2~3割もあると言います。

 

みなさんで選別作業もしていました。

 

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飛び込みたいほどの、
美しいほおずきの山!!

 

少し傷があったり、形が悪かったりするものは、
ジャムなどに加工されます。

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殻は少し油分も含んでいて、
よく燃えるのだそうですよ!
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厳しい選別を抜けてきた子たちが、
パック詰めされ、出荷されます。

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ほおずきは、一度冷凍して、
半解凍させて食べても美味しいとのこと。

 

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「農と観光を結び付けて、白馬の魅力を伝えたい」
と、平瀬さんはおっしゃいます。

 

青空に映える食用ほおずきは、
まさしく「太陽の子」。

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みなさんも長野県白馬村に、
太陽の子を探しに行ってみては?

 

 

産地取材 2016年10月11日 佐々木久美子


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